PyCell™について

PyCell™はCiranova社が提供するOpenAccessベースのパラメトリック セル(Parameterized Cell)です。PyCell™は、種々のEDAツール間での運用互換性(interoperability)を意図したもので、OpenAccessに準拠したツール間では自由なアクセスを可能とします。次の図はCiranova社のウェブサイトから引用したものですが、すでに多くのベンダーのEDAツールがPyCell™に対応していることがわかります。


(出典: Ciranova社ウェブサイト)

PyCell™はPythonという言語によりデバイス構造を記述します。Pythonはオープンソース、オブジェクト指向のプログラミング言語で、たとえばRed Hat Linuxのインストーラや環境設定ツールの開発言語としても知られています。しかし一般にはあまり馴染みがないかもしれません。そこで、Ciranova社は、PyCell™の作成を支援するための環境Pycell Studio™を無償で提供しています。Pycell Studio™はCiranova社ウェブサイトよりダウンロードすることができます。

Pycell Studio™には、

  • RuleWise API: CiranovaがPyCell™の定義のために用意したPython用API
  • Pyros™: PyCell™を表示するためのレイアウト ビューア
  • PyCell Explorer: インタラクティブなPyCell™コーディング ツール

が含まれています。これらを利用して、OpenAccessデータベース上にPyCell™を定義することができます。

PyCell™の作成に当っては、デザインルールに依存するデバイス寸法などをRuleWise APIを用いて記述することにより、デザインルールに依存しないセルを定義することができます。そして、一度定義したPyCell™は、BEEMS XPをはじめ、種々のEDAツール間で共通に利用することが可能になります。


(出典: Ciranova社ウェブサイト)

なお、PyCell™の記述例として、Ciranova社ウェブサイトまたはIPLアライアンス(Interoperable PDK Libraries Alliance)ウェブサイトから、一般的な130nmデザインルールを用いた例のPythonコードをダウンロードすることができます。またCiranova社は、PyCell™のコーディングを容易にするためのツールとして、IDE (Interactive Design Environment)を提供しています。


(出典: Ciranova社ウェブサイト)
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