BEEMS X/BEEMS XP
コンパクト レイアウト エディタ

概要

BEEMSは、低価格ながら他社製の高価なレイアウト設計ツールに劣らない機能・性能を備えたマスク レイアウト ツールです。1991年に前身のBEEMS/X-Layoutを発表して以来、数々の改良を重ねてきましたが、このほど新しくBEEMS XおよびBEEMS XPのふたつのエディションにアップグレードしました。

BEEMS Xは従来のBEEMS3と同等の機能、すなわち

  • エディター機能(オンラインDRC、インタプリタ等を含む)
  • GDS入出力機能
を提供していますが、メイン グラフィック ユーザー インタフェース(GUI)を変更し、操作性を大幅に改善しました。

またBEEMS XPは、BEEMS Xの機能に、
  • OpenAccessデータベース(注1)との入出力機能
  • PCELL(注2)リファレンスの入力および編集機能
を追加し、アナログ回路設計などにさらに威力を発揮するものとなりました。
注1: OpenAccessは、米国の標準化コンソーシアム、Silicon Integration Initiative(Si2)が開発し提供している世界標準のEDAデータベースです。他社の数多くのEDAツールでも採用されており、OpenAccessデータベースを通じてそれらのツールとの間で共通のデータを扱うことが可能になります。
注2: BEEMS XPで扱うPCELL(パラメトリック セル)は、米国の標準化コンソーシアム、Interoperable PDK Libraries(IPL)Allianceが提唱している、オープン スタンダードのPCELLで、多くのEDAツールでサポートされています。

主な機能

  • 操作性に優れたグラフィック ユーザー インタフェース
  • ユニークな編集機能を備えたポリゴン エディタ
  • お客様の編集環境をカスタマイズできるコマンド インタプリタ
  • 複雑な組合せ図形を簡単に表現できるパラメトリック エレメント
  • プロジェクト メンバーで共有できるコモン ライブラリ
  • リアルタイムDRC
  • GDS-II入出力
  • HP-GLプロット出力
  • OA(OpenAccess)データベースとの入出力 (BEEMX XPのみ)
  • PCELLリファレンスの入力および編集 (BEEMX XPのみ)

グラフィック ユーザー インタフェース (GUI)

BEEMS X/XPではメイン グラフィック ユーザー インタフェースを一新し、操作性の改善を図りました。

  1. メニューバーを一新し、全てのコマンドはメニューバーから実行できるよう変更しました。分かり易い構成のため、初めての操作でも迷わずコマンドを実行できます。
  2. データベース操作・表示・入力・編集でよく使用するコマンドを、ツールバーからワンクリックで起動できるよう変更しました。これによりクリック回数が減少し、操作効率を上げることができます。
  3. レイヤーウィンドウを一新しました。クリックによるレイヤー選択、モード変更などが直感的で分かり易い操作により可能となり、スムーズな編集作業を実現します。
  4. コマンドウィンドウをメインウィンドウ上に配置しました。これにより、コマンド直接入力の際にもウィンドウを切り替える手間がなくなり、表示されたメッセージの視認性も向上しました。
  1. セルリファレンスの入力画面を統一しました。
    従来、シングルリファレンス/アレイリファレンスで入力画面が異なったり、各入力パラメータ毎にダイアログが起動するなど、煩雑だったリファレンスの入力方法を改善しました。一枚の画面で殆どのパラメータを設定できるので、作業を効率化できます。

ポリゴン エディタ

操作性を重視したユーザー インタフェースと豊富なコマンド群により、効率的な設計環境を実現します。コマンドメニューやマウス割り付けコマンドは、 ユーザー毎に自由にカスタマイズできます。

コマンド インタプリタ


BEEMS上にコマンド インタプリタでプログラムを作成することにより、複合処理、特殊処理などユーザ独自のコマンドを追加することができます。コマンド インタプリタは、C言語のようなスクリプト言語で記述しますので設計者でも容易に修得できます。繰り返しや条件分岐のような制御構造、またレイヤ毎での論理和、論理積、排他的論理和、面積計算など豊富なライブラリ関数をサポートしています。これにより、柔軟で高度な設計環境を実現します。

右の図は、指定した領域を繰り返しコピーするというコマンドの構成例です。



パラメトリック セル(PCELL)

PCELLリファレンスの入力、編集を行うことができます(BEEMS XPのみ)。
OpenAccessデータベース上に予め定義されたPCELLライブラリをアクセスし、BEEMS上でPCELLリファレンスの配置やパラメータ変更による図形更新などの編集作業を行うことができます。 扱えるPCELLは以下の通りです。

  • Ciranova社が提供するPyCell™ (記述言語: Python
  • OpenAccess PCELL (記述言語: C++、TCLなど)

PyCellについてPyCell™について

注1: Cadence社のSKILL®PCELLには対応していません。
注2: BEEMS XP上で新たなPCELLを定義することはできません。
注3: BEEMS XPで扱うのはレイアウト情報だけです。
BEEMS XPでPCELLを配置・編集するためには、予めOpenAccessデータベース上にPCELLの構造を定義しておく必要があります。このPCELLの定義のためにはCiranova社のPyCell Studio™などを使用することができます。次の図は、その一連の流れを示したものです。
図の中の番号は、処理の手順を示しています。
  1. 予めCiranova社のPyCell™作成環境 PyCell Studio™ を使用し、OpenAccessデータベース上にPyCell™を定義
  2. PyCell™を使用するBEEMS XP用データベースの新規作成、またはOpenAccessデータベースから設計データのインポート(オプション)
  3. BEEMS XP上でPyCell™を配置、編集
  4. OpenAccessデータベースへのエクスポート(オプション): BEEMS XPでの編集結果を他のEDAツールで使用することができます。
  5. GDS出力とポストレイアウト処理

BEEMS XではPCELLを扱う機能をサポートしていませんが、従来のBEEMS3と同様のパラメトリック エレメントを使用することができます。

デバイス定義ファイルに構造を記述することにより、トランジスタ、抵抗、バスラインなどのデバイスを、あたかも1本のパスのように入力、修正することができます。



コモン ライブラリ

スタンダードセル、ライブラリー等を共有データベースとして登録することにより、複数のデータベースから参照できるようになります。この機能によりプロジェクト毎の作業が容易になります。


リアルタイムDRC

BEEMS上で動作するリアルタイムDRC であるX-CHECK は、図形の入力、編集時に、External、Internal、Enclose、Angle、Area などのデザインルールをリアルタイムに検証し、エラー表示を行います。


GDS-II/Stream入出力

GDS-II version 3.0ファイルの入出力が可能です。また、BEEMSのデータベースは、レイヤー0~65535 層をサポートしています。環境設定ファイルにGDSIIとの対応関係を指定することで、任意のレイヤーに変換することができます。

HP-GLプロット出力

HPGL 出力の機能により、レイアウトデータを、HPGL に対応している静電プロッタ、安価なインクジェット プロッタなどの各種プロッタにプロットアウトできます。

動作環境

サポートOS プラットフォーム
Windows®版 Windows® XP Intel® Itanium®を除くIntel®/AMD™の32/64ビットアーキテクチャ
Linux版 Red Hat Enterprise Linux 3 以上
(4 以上を推奨)
Linux版フローティングライセンス (FLEXlm®ライセンスサーバー)
  • FLEXlm®ライセンスサーバーは、フローティングライセンス機能を使用する場合に必要です。
  • フローティングライセンス機能はLinux版のみサポートしています。
  • BEEMS X/XPでは、以下の外部ライブラリが必要です。
    GTK ライブラリ Ver.2.2以上 (2.4以上を推奨): Linuxでは、デフォルトでインストールされています。
    OpenAccess ライブラリ Ver.2.2 DM4 (Ver.22.04.007以上) (BEEMS XPのみ): Si2ホームページまたは弊社FTPサイトよりダウンロードできます。
  • BEEMS XPで、Ciranova社のPycell®を使用するには、同社の PycellStudio™ が必要です。
    PycellStudio™ Ver.4.2.5 32bit版 (本バージョン以外では動作未確認です; 64bit版は使用できません): Ciranova社ホームページまたは弊社FTPサイトよりダウンロードできます。
  • XGA以上のモニタ、及び3ボタンマウス(またはホイールマウス)のご使用をお勧めします。
  • Windows® Vista®版をご希望のお客様は、弊社営業本部までお問い合わせください。

BEEMS3との互換性

BEEMS X/XPでは、データベース構造を従来のBEEMS3から変更しましたが、上位互換性を維持しています。
すなわち、BEEMS X/XPでは、BEEMS3.3以前のバージョンで作成あるいは編集し、保存したデータベースを読みこんで編集することができます。
しかし逆に、BEEMS X/XPで作成あるいは編集し、保存したデータベースを、従来のBEEMSで読むことはできません。

お問い合わせ

ご質問、お見積り依頼、評価依頼は弊社営業本部までお申し付け下さい。
製品評価をご希望のお客様には、1ヶ月間、無料で評価用ライセンスを提供いたします 。

株式会社アノーバ・ソリューションズ 営業本部
Tel: 045-349-5703
Fax: 045-349-5704

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